Extreme Connect 2026 参加レポート (オーランド開催)

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2026年5月、フロリダ州オーランドにて、Extreme Connect 2026が開催されました。Extreme Connectは、Extreme Networksが主催するエンドユーザ向けのカンファレンスです。今年はPartner Summitも同時開催となり、グローバルから約850名のお客様とパートナーが参加し、日本からも約20名のお客様とパートナーが参加しました。私自身、Extreme Connectには2回目の参加となります。前年より参加者数は増えたものの、程よい規模感が心地よく、Extremeのエグゼクティブやエンジニアと密に交流できる貴重なイベントでした。

Extreme Connectでは、2日間にわたりキーノートセッションが開催され、Extremeの製品アップデートに加え、Extremeのお客様による講演も行われ、それぞれの導入事例が紹介されました。ブレイクアウトセッションでは、主にExtreme社員による多数の技術セッションが実施されました。また、展示ホールでは、Extremeやパートナー企業のスペシャリストが来場者に対応し、製品デモとともに、さまざまな技術的な質問にも丁寧に回答していました。

Extreme Connectは、ディズニーワールドに近いオーランドのホテル併設会場で開催されました。期間中は、夜に参加者向けのホスピタリティパーティが催されるなど、イベントに集中して参加できる環境が整っていました。気候にも恵まれ、日本から参加された皆様にも大変好評でした。イベントの雰囲気につきましては、ぜひ以下リンク先の動画をご覧ください。
https://www.extremenetworks.com/connect

それでは、Extreme Connect 2026にてフィーチャーされた、新製品や新機能を簡単に紹介したいと思います。

  • 次世代Wi-Fi 7 ポートフォリオ
    Extreme Networksは、すでにミドルレンジのWi-Fi 7対応アクセスポイントAP4020をリリースしていますが、今回、新たに複数のWi-Fi 7対応アクセスポイントを発表しました。
    まず、4x4無線に対応した、屋内向けのAP5022シリーズと、屋外向けのAP5060シリーズです。
    AP5060は、スタジアムのような過酷な環境でも必要なパフォーマンスを発揮します。
    また、エントリーモデルとなるAP3020シリーズとAP3060シリーズも同時に発表されました。AP3020は2x2無線を採用した屋内モデルで、AP3020Wはウォールプレート型モデルとなります。AP3060は屋外向けモデルです。
    これらのラインアップにより、さまざまな利用環境において、6GHz帯を活用したWi-Fi 7の本格普及がさらに加速していくことが期待されます。

    参考:
    プレスリリース
    Extreme Networks、次世代 Wi‑Fi 7 におけるリーダーシップをさらに加速
    https://www.extremenetworks.com/JP/Home/About-Extreme-Networks/Company/Newsroom/Extreme-Accelerates-Leadership-Position-in-Next-Generation-Wi-Fi-7

  • Extreme Platform ONE および AI 機能の強化
    2025年にリリースされたExtreme Platform ONEの機能拡張が発表されました。Extreme Platform ONEは、無線アクセスポイントや有線スイッチなどのネットワーク機器を一元管理できるクラウド型ソリューションです。ネットワークセキュリティ機能に加え、AIを活用することで、運用管理の効率化やトラブル対応の迅速化を実現します。Extremeが特に注力している製品であり、継続的にアップデートが重ねられています。

    以下、今回発表されたExtreme Platform ONEの主な新機能をご紹介します。

  • Third-Party Management Engine (TPME): マルチベンダー環境の統合管理
    Third-Party Management Engine(TPME)は、Extreme Networks 製以外のネットワーク機器を管理するためのソリューションです。TPMEは、仮想アプライアンスまたは物理アプライアンスとして導入され、SSHやSNMPなどの標準プロトコルを利用して、サードパーティ製ネットワーク機器を管理します。TPME自体の設定や、TPME経由で行うサードパーティ機器の監視・管理は、すべてクラウド上から実施可能です。
    実際の企業や組織では、複数ベンダーのネットワーク機器が混在しているケースが一般的ですが、そのような環境においても、Platform ONEによる統合管理を実現します。

  • Extreme Platform ONE Security: 複雑さを排除したゼロトラストセキュリティ
    Extreme Platform ONE Securityは、従来のUniversal ZTNAから名称変更されたソリューションです。Extreme Platform ONEと連携し、クラウド型NAC(Network Access Control)機能およびZTNA(Zero Trust Network Access)によるリモートアクセス機能を提供します。また、従来オンプレミス環境で提供されていた認証サーバー機能も実装されており、本格的な導入・展開が進み始めています。

  • Extreme Platform ONE Enterprise Agreement: 大規模環境向けのシンプルなサブスクリプション体系
    Extreme Platform ONEのサブスクリプションライセンスについてもアップデートが発表されました。新たに、大規模環境向けのEnterprise Agreement(EA)が提供開始されます。これは、ネットワーク機器や各種機能を包括的に契約できるライセンス体系です。これにより、個別ライセンス管理に伴う運用負荷を軽減できるほか、将来的な環境拡張にも柔軟に対応しやすくなります。特に、大規模環境においては、ライセンス管理の効率化やコスト予測のしやすさといったメリットがあります。詳細につきましては、ぜひお問い合わせください。

  • Extreme Agent ONE: ネットワークのためのエージェンティックAI
    最後にご紹介するのは、Extreme Agent ONEです。今回のイチ押しトピックとなります。 Extremeが目指しているのは、従来型の質問に答えるAIアシスタントではなく、ネットワークの状況を常時監視し、異常を自律的に検知・判断し、対応まで自動化するエージェント型AIを企業ネットワーク運用に導入する取り組みです。これをExtremeでは、支援型AI(Assistive AI)から自律型AI(Autonomous AI)への転換と位置付けています。

    Extreme Agent ONEは、Co-WorkerとOperatorという2つの形態で提供されます。Co-Workerは、必要な時に頼れる同僚のような存在です。一方、Operatorは24時間常時稼働する自律型オペレーターとして機能し、組織のガバナンスに従いながら、パーソナライズされた学習を継続的に行うことで、精度と運用効率を高めていきます。Co-Workerは第3四半期、Operatorは第4四半期のリリースを予定しています。

    また同時に、AIスキルのマーケットプレイスであるExtreme Exchangeも発表されました。これにより、Agent ONEの機能を拡張するさまざまなスキルを活用できるようになります。自社開発のスキルに加え、パートナー企業が開発したスキルも提供される予定であり、AIエージェントがMCP(Model Context Protocol)サーバを介して外部データの取得や処理を行うようなスキルにも対応しています。

    AIは、昨今の人材不足や複雑化するテクノロジー運用を解決するうえで、今後ますます欠かせない存在となります。ぜひ今後の展開にご期待ください。

    参考:
    プレスリリース
    Extreme Agent ONE を発表:エンタープライズネットワーキングへの、よりスマートで高速な自律型アプローチ
    https://www.extremenetworks.com/jp/About-Extreme-Networks/Company/Newsroom/introducing-extreme-agent-one

    ブログ(英語)
    Introducing Extreme Agent ONE™—Built Different
    https://www.extremenetworks.com/resources/blogs/introducing-extreme-agent-one-built-different

    The Operating System for Enterprise Networking
    https://www.extremenetworks.com/resources/blogs/the-operating-system-for-enterprise-networking

Extremeの製品そのものに加え、業界トレンドをキャッチアップするという観点でも、非常に有意義なイベントだったと思います。製品やソリューションの詳細、日本国内でのリリース状況などについてご興味がありましたら、ぜひExtreme Networks Japanのメンバーまでお問い合わせください。今回ご紹介した機能以外にも、多くの新機能がリリースされています。

Extreme Connectは来年も開催予定です。ぜひ日本のお客様やパートナーの皆様にもExtremeのイベントへご参加いただき、最新情報(ロードマップやグローバルでの導入事例など)を共有しながら、さまざまな形で交流を深めていきたいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

About the Author
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吉田 達夫(Tatsuo Yoshida)
シニアシステムズエンジニア